公益財団法人 自然農法国際研究開発センター 公益財団法人 自然農法国際研究開発センター

採種用ダイコンの母本移植2017.11.16

今日はダイコンの採種のために母本(青果物)を畑に移植しました。

ダイコンは秋冬の代表的な野菜で、アブラナ科の野菜です。菜の花と同属の植物なので冬を越して春になると花を咲かせます。今回は青果物としてのダイコンではなく、種子生産のための栽培を行うために、本来なら食べるダイコンを母本として畑に植え、春に花を咲かせて種採りします。

採種栽培としては今年3年目を迎えました。品種は自然農法品種の「ふじ宮重」です。母本は長野県松本市の当センター農業試験場圃場から選抜され、安定して越冬できる種子生産のために、暖地に近い知多草木農場に移植します。

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植え付けた畝は秋(10月)までキュウリを栽培していました。

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元畝は畝の高さが低く、粘土質土壌である当圃場では通路より深く移植しないことで降雨後の根腐れを防ぎます。ですから移植穴は10cm程度だけ掘り、後は畝肩の方の土を寄せて盛り上げながら母本を埋めていきます。

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植え方は、寒い地域だと斜めに寝かせてダイコンの肌が見えないように土に埋めますが、当地域くらいの冬の気候であれば、ダイコンの肩くらいまで露出しても越冬でき、さらに垂直に植えた方が初期の葉の出方や生育が良いので、肌の露出を確認しながらできるだけ母本を立てて植えています。

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これで植え付け完了!

後は無事活着し、排水がしっかりできれば越冬もすんなりできると思います。(D.A.)

圃場だより