公益財団法人 自然農法国際研究開発センター 公益財団法人 自然農法国際研究開発センター

水稲の、手作業による稲刈りと天日乾燥2019.10.2

前回の圃場だよりでは「コンバイン」による稲刈り紹介でしたが、今回は「バインダー」による

稲刈りを紹介します。

コンバインは「稲刈り」と「脱穀・選別」、「藁細断」を同時におこなう機械ですが、

バインダーは「稲刈り」のみを、おこなう機械です。

このため、稲刈り以降は、乾燥のために「稲架(はさ)」にかけて天日乾燥させてから、

「脱穀」と工程が多くなります。昔の収穫方法を研修しました。

●稲刈り

一条刈りバインダーを使って、圃場の外側から、中に向かって四角を描き、刈っていきます。

刈った稲は、一定の量になると、麻ひもで縛られて、右側に飛び出してきます。

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●稲架作り

現在は、既製品で金属製の稲架があり、三脚を簡単に設置できますが、今回は昔ながらの木の棒を

使って組み立てました。木を縛る材料は藁縄を使用しました。男結びで締めるのが難しい。

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●稲架掛け

刈った稲の一束の株元を掴み、6対4の比で、又割りします。又割りして開いた稲の下を、水平の

棒に乗せて掛けていきます。これを繰り返していきます。

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◆今後の予定

天候にもよりますが、1週間から10日間天日干ししてから、自走式脱穀機で脱穀します。

その後、籾(もみ)すりをして、籾と玄米に分けて、精米をすると白米の出来上がりです。

ちなみに

お日様の力で乾燥させる天日干しは、乾燥機で火力乾燥させる方法(機械乾燥)に比べて、

干している間に追熟が少し進みます。

《研修生》

 

圃場だより