自然農法とは

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農業試験場(松本市)・水稲展示圃場

化学肥料や農薬を使用した集約的な農業が台頭し、工業では公害問題が表面化し始める昭和10年、岡田茂吉は自然農法の根本原理を説きます。それは、当時貧しかった農民が豊かになるため、また食を通じてすべて人が幸せになるためでした。創始者は、化学肥料や農薬に依存しない自然農法について、つぎのような理念と原理を示しました。

【自然農法の理念】 大自然を尊重し、その摂理を規範に順応する
【自然農法の原理】 生きている土の偉大な能力を発揮させる

つまり、生命を生かし、より豊かにしようとする自然の働きを引き出し、永続的な生産を行うことが自然農法の目標です。 その後、化学肥料や農薬全盛の時代にあっても、創始者の理念に共鳴する人々によって自然農法は実践され、 受け継がれてきました。そして今日、食品の安全性を求める声が高まるとともに、農薬と化学肥料が及ぼす環境破壊への危機感が広く社会で認識されるようになり、自然農法の果たす役割が高く評価されています。

自然農法センターでは、今後の農業のあり方として、これまでの自然農法を新しくとらえ直し、次の5つの条件を設定しています。

1.人間の健康を維持増進する食べ物を生産すること。
2.生産者と消費者の双方に経済的・精神的メリットがあること。
3.誰にでも実行でき、かつ永続性があること。
4.自然を尊重し環境保全に責任を持つこと。
5.人口の増加に伴う食糧生産に責任を持つこと。

自然農法54号「研究成果報告2005」(2005年10月発行)より

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自然農法とは