2020年07月03日
京都府北部、宮津市上世屋(かみせや)。丹後半島の山間の集落で12世帯22人が暮らしています。
集落周辺には、圃場整備されていない棚田がひろがり、稲作が主たる産業で、6軒の農家が米を作っています。
内5軒は現在も稲木での天日干しを続け、3軒は有機農家です。
慣行農家でも、例えば秋に刈った畔草を集め、稲刈り後の田んぼに返すなど、受け継がれてきた農業技術を続けておられる方もいます。
風土を知り、活かすという昔からの技術は、自然農法という観点からも学びやヒントがあるように思います。
棚田での稲づくりをナリワイとする農家のひとり、チャントセヤファームの小山さんは「棚田をナリワウ学校2020」と題して、特に新規就農者向けに、自然に囲まれた棚田の米作りでどんな作業をしているのか、一年を通して実際に体験できるプログラムを提供しています。
今年は新型コロナウイルス拡散防止のため、4~6月のプログラムは中止となっていましたが、来る7月18日の回から再開することとなりました。
今回は当センターより「秋~春の育土と抑草効果の関係」と題して特別講義を行う予定です。
米づくりに関心のある方、田舎暮らしを考えておられる方々に実際に田んぼを見ながら知っていただき、お互い学びあう機会にしたいとのことです。
ぜひお誘いあわせでご参加ください。
上世屋地区は棚田を中心に、藤織りや和紙、ジビエなどそれぞれの特徴を活かしてつながりあう魅力的なコミュニティを形成しています。
小山さんと上世屋地区の活動については、当センター機関誌でご紹介しましたので、関心のある方はご覧下さい。
「風土を活かし表現する~自然農法的な山村集落の試み~」(「自然農法」82号より抜粋)
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