公益財団法人 自然農法国際研究開発センター 公益財団法人 自然農法国際研究開発センター

ピーマン

新緑甘とう

新緑甘とう

固定種 タネの購入・作型

    品質と収量性を改良したシン・甘とう

    • 頒布品種「甘とうがらし(自農系)」を改良し、黒あざ果の発生を抑えた品種。
    • 草姿は半立性。強勢で、「甘とうがらし(自農系)」より収量性が高い。
    • 辛味の発生もなく、果長15cm程度で収穫し、果肉厚く柔らかで、甘みがある。
    • シシトウと同様に利用でき、完熟果も甘みと酸味があっておいしい。
    育成経過

    地方品種や固定種を素材に自然農法や有機栽培に適した品種開発を目標に2010年から育種を開始した。現行品種「甘とうがらし(自農系)」に甘とうがらし系の市販品種を素材に、3回交配(戻し交雑)したあと選抜し、現行品種の果実形状に近い特徴をもち、辛味果実がなく、アントシアニン着色果実(黒あざ果)が少ないといった形質に着目して選抜を行い、2022年に固定した。 現行品種より黒あざ果の発生は抑えられ、ウイルス病の被害も少なく、収量性も高い品種である。

    資料
    新緑甘とう 成果情報
信州みどり

信州みどり

固定種 タネの購入・作型

    色鮮やかでつやのよい中長ピーマン

    • 露地栽培に最適な固定種の夏秋用中形ピーマン。
    • 草姿は半立性で枝が垂れにくく、草勢は比較的強い。
    • 黒あざ果の発生が少なく、栽培全期間を通じて果色は濃緑でツヤがよい。
    育成経過
    ピーマンは、生育初期の根の生長が遅く吸肥力が弱いため、乾燥害や肥切れを起こしやすく、ウイルス病による生育阻害や収量低下が問題となっています。特に自然農法では、育土が不十分の場合、このような問題が起こりやすいです。

    日本にあるピーマン固定種は「伊勢ピーマン」のししとう形、カリフォルニアワンダーのようなベル形がありますが、中長形は交配種のみで固定種はありません(2022年現在)。

    そこで、自然農法に適するピーマン品種を育成するため、初期生育が旺盛で生育後期まで草勢が衰えず収量性のある固定種の中形ピーマンの育成するため、ウイルス病に強く果形の揃いが良い「京ひかり」(タキイ種苗)を素材とした自殖後代の選抜固定を目標に2007年より育種を開始し、2018年にほぼ目標にかなった固定種「信州みどり」を育成しました。
自生えピーマン

自生えピーマン

固定種 タネの購入・作型

    ボリュームある果実が特長のベル形ピーマン

    • 自然生えから選抜育成したベル形の中果種。
    • 草姿はやや立性で、葉は中位。分枝も多く旺盛に生育する。
    • 果実はツヤのある濃緑色で果重は約40g。尻は3~4凸に分かれ、果肉厚くボリュームがある。
    • 収穫始めはやや遅いが、スタミナがあり、長期露地栽培に適する。
甘とうがらし(自農系)

甘とうがらし(自農系)

固定種 タネの購入・作型

    完熟にするとさらに甘いトウガラシ

    • 果長15cm程度で収穫する甘トウガラシ。
    • シシトウ類とピーマンとの交雑に由来。
    • 果肉厚く柔らかで、甘みがあり、シシトウと同様に利用できる。
    • 黒アザ果(低温条件下で、直接太陽光に当たった幼果に発生が見られる。食用には問題ない)が発生しやすいため出荷には注意。

自然と対話する品種育成
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