実証圃場紹介

知多草木農場を実証圃場の中心拠点として、全国の自然農法実施農家の協力を得て「自然農法実証圃場」を設置しています。自然農法実証圃場の調査を行い、データを集積し公開するとともに、地域に役立つ自然農法技術の実用化推進や普及活動を行っています。

実証圃場は、一定の要件を満たし、自然農法を普及する意思のある農家にボランティアでお願いしています。今後、年に1回程度追加更新を行っていく予定です。

実証圃場についてのお問い合わせや見学希望がありましたら、問い合わせフォーム(別シートで開きます)からご一報ください。

実証圃場農家一覧(平成28年6月1日現在)

北海道・青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島
茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川
新潟・山梨・長野・富山・石川・福井
岐阜・静岡・愛知・三重
滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山
鳥取・島根・岡山・広島・山口
徳島香川愛媛高知
福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄
分野 圃場所在地 圃場主 特徴 備考
水稲 北海道
旭川市東旭川町
石坂 弘之 2002年に自然農法を開始。経営面積70haで自然農法実施面積12haの有機JAS認定農家。秋耕起とEMを活用した豚糞堆肥の活用で育土を行う。田植え後は水田の短辺を全面蹴上げとして除草機の効率化を図り、一回の除草時間は15分/10a。 有機JAS認定農家
案内窓口:(有)システムバイオ
水稲 宮城県
登米郡中田町浅水
及川 正喜 2004年にカメラマンから自然農法で就農。約760a(35筆)の有機JAS認定農家。米は全て棒掛け(自然乾燥)させて、インターネットを通じて販売する。稲わらは畳原料として販売し、EMを活用して秋処理、複数回代かき,田植え後田面施用により抑草して6割以上は無除草。残りは自家製除草機等活用。 有機JAS認定農家
水稲 栃木県
芳賀郡芳賀町東高橋
綱川 稔 1954年より先代の代より自然農法を実施。当センター職員を経験後、1993年より経営を継承。自然農法実施面積は田畑合わせて344a(19筆)。田畑輪換では水稲作から麦、大豆を輪作し多品目野菜栽培を実施する田畑輪換と緑肥活用による育土を行っている。有機肥料等の施肥に頼らない栽培。 自然農法普及員
水稲 千葉県
匝瑳市栢田
佐藤 真吾 当センターで研修後、2005年に自然農法に転換。ジャンボタニシや自家製除草機を活用し、全耕地379a、有機JAS水稲面積を徐々に増やして現在184a。 元研修生
有機JAS認定農家
水稲 福井県
勝山市平泉町岩ヶ野
南 都志男 1954年から先代の代より自然農法実施。自然農法実施面積126a(8筆)。EMを活用して秋処理、複数回代かき、田植え後田面施用により抑草。一部は揺動型歩行除草機を活用して水稲を栽培する有機JAS認定農家。 自然農法指導員
有機JAS認定農家
水稲
畑作
愛知県
知多郡阿久比町
知多草木農場 水稲栽培では品種比較や雑草対策等、畑作栽培では緑肥の活用やボカシ、堆肥等による育土(土づくり)、自然農法に適する品種の展示等を行う。農場規模は水田、畑、樹園地を合わせて約174a。  
水稲 滋賀県
東浅井郡虎姫町
吉田 道明 2000年に自然農法開始。全面積40ha(約190筆)の内、18ha(75筆)で自然農法水稲栽培を実施。EMを活用した秋処理と複数回代かき、田植え後田面施用、乗用型除草機を活用して抑草。  
畑作 兵庫県
三田市末
藤原 明 当センターにて研修後、2003年より自然農法実施。自然農法実施面積はハウスと露地を合わせて90a。粘土質土壌を自家製堆肥とEMボカシを活用して育土を行い、多品目栽培を実施。主な販売先は大手量販店に専用コーナーを持ち、農園内に自園野菜を使った農家レストランを経営している。 自然農法普及員
元研修生
有機JAS認定農家
水稲 鳥取県
鳥取市気高町飯里
梅實 一夫 1998年に自然農法に転換。自然農法実施面積900 aの有機JAS認定農家。額縁を植え付けずにイネミズゾウムシ対策するとともに乗用除草機回転部を確保して1回の除草時間は30分/10a程度。850aの水稲栽培。 有機JAS認定農家
畑作 広島県
東広島市志和町志和西
森 昭暢 当センターにて研修後、2011年に新規就農。自然農法実施面積215a。圃場枚数26枚で作付け帯と緑肥帯を交互に入れ替えて緑肥や雑草、地域資源を活用し、省耕起、省力、少量多品目栽培を実施。「平成27年度 多面的機能発揮促進事業 中国四国農政局長表彰」受賞。 元研修生
畑作 徳島県
勝浦郡勝浦町
岡田 智明 先代の代より1975年に自然農法開始。自然農法栽培面積122a(19筆)。主に自家製堆肥を活用し、ハウスレタスやミズナを栽培。 有機JAS認定農家
水稲 香川県
高松市由良町
眞田 國男 2001年に自然農法開始。自然農法栽培面積54a(5筆)。ジャンボタニシを活用し無施肥水稲栽培。 自然農法普及員
畑作 愛媛県
今治市
越智 資行 1998年に脱サラし、新規就農で自然農法を開始。自然農法実施面積83a。ボカシを活用し、省耕起(一部不耕起10年以上)、省力、少施肥、少量多品目栽培を実施。  
水稲 愛媛県
西予市宇和町田野中
中野 聡 当センターにて研修、職員を経験後、2007年に新規就農。中山間地で全耕地606aの内、自然農法実施面積182a、減農薬栽培393aの水稲栽培。EMを活用して秋処理、複数回代かき、田植え後田面施用、揺動型歩行除草機を活用して抑草 自然農法普及員
元研修生
果樹 愛媛県
宇和島市保田
梶原 茂夫 当センターにて研修後、1990年に先代から引き継ぐ。全耕地93a(18筆)。無農薬無施肥でブドウ、イチゴ、水稲を栽培する。 自然農法普及員
元研修生
水稲 高知県
土佐郡土佐町田井
山下 修 1997年に自然農法開始。地域の有機農家分を含めて400a分を育苗。田植え・稲刈りは195aを行う。自ら行う栽培管理は100a(4筆)。EMを活用して秋処理、冬期湛水、複数回代かき、田植え後田面施用で抑草する。一部はそのお米で日本酒オリジナルブランドを造っている。  
畑作 高知県
長岡郡大豊町
間 浩二 2008年に新規就農。全面積70a。標高600mでハウスを工夫し、有機栽培で夏場にミニトマトを栽培(11a)。 有機JAS認定農家
水稲 熊本県
球磨郡錦町一武
永峰 典隆 1978年より自然農法開始。自然農法実施面積128a(11筆)。主にジャンボタニシを活用した無施肥水稲栽培。他にニンジン、タマネギなどを栽培する。 自然農法指導員

自然農法実証圃場について

これまでの自然農法センターの研究や普及情報を整理すると、自然農法実践圃場には、世の中に役立つ様々な有用な情報が眠っていることが明らかです。深い経験を持つ自然農法実施農家は、有機農業に関心を持つ農家や消費者から先進的・指導的な役割が期待され、それに応えることができると考えています。

自然農法は自然を尊重し、自然の力を最大限に発揮するべく実践者が各地で研鑽し、地域に根ざした技術や栽培法をもとに、多様な形態で営まれています。自然農法を理解するためには、まずは多様な自然農法を多様なまま理解することが必要です。

自然農法を志す初めての就農者や参入者にとって、近隣で自然農法を実践してきた人は最高の師匠となります。また、実証圃場はおいしく安全な食べ物を探している消費者や流通業者にとって、自然農法の価値が直に確かめられて理解できる場を提供できます。

そこで、実証圃場を通して、当センターは次のようなことを考えました。

  1. HPや出版物で実証圃場を紹介し、自然農法の理解を深める
  2. 自然農法を実践する農家や農産物、農地の美しさを紹介する
  3. 見学・講習会を開催し生産者同士や消費者との交流を深める
  4. 自然農法技術を整理し、自然農法の成果をアピールする

実証圃場は、一定の要件(下表)を満たし、自然農法を普及する意思のある農家にボランティアでお願いしています。今後、年に1回程度追加更新を行っていく予定です。 実証圃場についてのお問い合わせや見学希望がありましたら、問い合わせフォーム(別シートで開きます)からご一報ください。

実証圃場の設置要件

栽培 対象とする圃場では、過去4年以上にわたって、化学的に合成された肥料及び農薬ならびに遺伝子組換え技術を使用せず、かつ自然農法の技術的特徴をもった栽培が行われている。
収量・収益 対象とする圃場では、過去3年にわたり収量が地域慣行の概ね8割程度または当該地域における同等以上の収益性が見込まれる。
圃場面積 対象とする作物の作付け規模は、連続して以下の目安がある。
  • 水稲、麦、大豆等の畑作物類の場合:単一作物で30a以上
  • 露地野菜類、いも類など、上記作物以外:同上、10a以上
  • 施設野菜(果菜類、葉菜類等)の場合:同上、1.5a以上
  • 多品目型作付けの場合:複数同時作付け計10a以上
※同一経営の同一作物、同一管理の場合は、代表的な圃場を選定します。
※有機JAS認定と替わるものではありませんが、有機JAS圃場を選定することは可能です。
※自然農法実証圃場として圃場内に看板を設置していただきます。

実証圃場紹介