公益財団法人 自然農法国際研究開発センター 公益財団法人 自然農法国際研究開発センター

堆肥の切り返し2017.2.18

知多草木農場では剪定枝の入った植物性の堆肥を近所の施設から入手し、農場から出る作物残渣などと混ぜ、切り返しながら熟成させて使用しています。

今週、トラクターのローダを使用して切り返し作業を行いました。

s-(1)植物残渣をトラクターで積みあげる

積み上げるときにはEMII型ボカシを振りかけて、サンドイッチにしました(ボカシの量は堆肥材料約3tに対して200kg)。

s-(2)積み上げるときにEMⅡ型ボカシを残渣に振りかけて残渣とボカシをサンドイッチにする ボカシの量は残渣約3tに対して200kg

サンドイッチ状にした材料をもう一度トラクターバケットで切り返して、よく混ぜました。

s-(3)サンドイッチ状にした残渣をもう一度トラクターバケットで切り返してボカシと残渣を混ぜた

このときにEM活性液を堆肥材料約3tに対して約100L散布しています。

s-(4)このときにEM活性液を残渣約3tに対して約100L散布

切り返し完了の状態。約1か月後にもう一度切り返して微生物の活性を促します。黒褐色の古い堆肥はタネ菌として混ぜ込みました。

s-(5)仕込み完了の草質堆肥 約1かげつ後にもう一度切り返して微生物の活性を促す。黒褐色している堆肥は古い堆肥をタネ堆肥として混ぜた。

2日後には、仕込んだ堆肥から湯気がでていました。この湯気に含まれる主な物質は、有機物に含まれる炭素原子を微生物が分解する際に発生する二酸化炭素とアンモニアです。

s-2日前に仕込んだ堆肥は発熱し湯気が立っていた

温度を測ってみると50℃に達していました。まさしく微生物が激しく呼吸しているようです。堆肥の熱が60℃以上に上がると、堆肥の中の雑草種子や腐敗菌の密度が減り、良質な堆肥へと熟成(育成)されます。

s-堆肥の温度は50度に達していた

 

圃場だより