空の生態系の厳しさ2017.9.22

9月も半ばを過ぎて涼しくなりました。

7年間不耕起、雑草草生、敷草を継続しているC3圃場では、お盆頃に播いたニンジンにキアゲハが気持ちよさそうに飛来してきました。この圃場でのニンジン栽培は今季がはじめてで、キアゲハがこの畑に来ることは珍しかったため、しばらく動向を観察しました。

写真1

予想通り、キアゲハは食草であるニンジンの葉に着陸し、前脚でドラミングをしました。

写真2

チョウ類は産卵するときに生まれてくる幼虫の食草を見分けるためにこのような行動をします。

専門家曰く、前脚に化学物質を感知する器官があり、ニンジンの葉をたたくことで食草を見分けることができるそうです。

参考:チョウが食草を見分けるしくみを探る(JT生命史研究館 昆虫植生進化研究室 尾崎克久研究員)

 

その後、再び空へ飛び立ちました。

キアゲハは綺麗だったので、そのまま見送りました。

 

ところが翌日の朝、C圃の正面のガレージに一頭のキアゲハが腹部をちぎられたような状態で死骸となっていました。標識は付けていませんが、たぶん前日に観察したキアゲハと思われます。キアゲハの天敵は鳥なので、おそらく鳥につつかれたのでしょう。

写真3

 

有機や自然農法、特にC3のような植生豊かな耕種管理をすると、様々な生きものに出会えます。しかし、いつも美しい光景ばかりではなく、自然界の厳しさも目のあたりにすることもあります。

もちろん、ニンジンにとってキアゲハは害虫なので、耕作者の立場では、天敵に感謝することは言うまでもありませんが…(H.Y.)

圃場だより