公益財団法人 自然農法国際研究開発センター 公益財団法人 自然農法国際研究開発センター

来年に向けて緑肥4種類で育土2017.10.30

秋も深まり、稲刈も終盤です。

写真のH圃場は、今年最後に田植えをした圃場です

写真 (1)

まもなく収穫ですが、冬場の育土のために緑肥を4種類、イネ立毛間播種しました。

緑肥の種類は写真の右から白クローバー、イタリアンライグラス、ヘアリーベッチ、レンゲです。

写真 2

当地域ではレンゲによる水田の土づくりが主流ですが、長年続けるとイネの生育が過繁茂になり、食味が低下することもあります。そこで、他に比較的耐湿性がある緑肥も試すことにしました。

ちなみにこの圃場では、レンゲやクローバーなどマメ科緑肥の栽培ははじめてなので、根粒菌による窒素固定を促すために市販根粒菌を一緒に散布しました。

写真 3

このうち一区画はレンゲとイタリアンライグラスを混播します。

写真4

マメ科緑肥はどちらかと言えば土の窒素肥沃度を上げるのに対し、イネ科緑肥は炭素肥沃度を上げることが期待できるので、よりバランスの良い育土が期待されます。

ただし、どの緑肥も種子が小さく(種子容量が少なく)、種子だけでは均一に播きにくいので、あらかじめもみ殻で増量して圃場へ散布しました。(H.Y.)

写真 5

圃場だより