公益財団法人 自然農法国際研究開発センター 公益財団法人 自然農法国際研究開発センター

岐阜県より視察団が来訪2017.11.14

今日はあいにくの雨模様でしたが、岐阜県より「ながもり地域環境保全協議会」の皆さんが来場されました。

岐阜市の中心部で、少しでも安心・安全な食べ物を育て、若い世代にも伝えていきたいという願いをもって農業者を中心に農地を守る活動を行っておられるとのことで、自然農法やその土づくり方法、雑草・虫害対策について関心をお持ちのようでした。

今回は38名という人数でしたので、2グループに分かれて、野菜栽培のA・C・D圃場と水稲・穀物栽培のB圃場を順番に巡って、それぞれの担当者から説明をさせていただきました。

特に、自然農法栽培において重要な「育土」を中心に、緑肥や耕地生態系の活用、育土方法の比較などをご覧いただきました。

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中でもD圃場のきれいな(虫食いのない)キャベツは関心が高いようでした。ソルゴーを育てて植物と動物の共生関係を構築し、耕地生態系を活かしながら野菜を栽培するという考え方をお伝えしました。

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A圃場では「ウチではよくブロッコリーが倒れてしまう。ここのは倒れてないけど、何か工夫をしているの?」というご質問に、「実はペグを添え木代わりに挿しているんです。」と言って種明かしをすると、口々に「その手があったか!」と歓声が上がりました。このようなちょっとした工夫もお伝えさせていただきました。

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ときおり強く降る雨の中にもかかわらず、皆さん興味深く観察しておられ、ときおり笑いを交えながら楽しく過ごしていただけたようでした。事務局の方からは「知らなかったこと(新しい発見)がたくさんあって、とても楽しかったです。」と言葉をかけていただきました。

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私たちとしても、それぞれ担当圃場の特徴を説明しながらも、全体として自然農法で大事にしたい部分をお伝えように感じました。

 

追伸

雨の中圃場内を歩いたにも関わらず、ほとんど靴に泥が付いていないのを見て、バスの運転手さんが驚き、喜んでおられました。

草生栽培を取り入れ、ほとんど裸地のない当農場の特徴を思いがけず実感することができました。

圃場だより