公益財団法人 自然農法国際研究開発センター 公益財団法人 自然農法国際研究開発センター

腐りかけのサトイモの発芽を助ける2018.5.9

約1か月前の4月10日にサトイモを植えましたが、その種芋は、昨秋の収穫時に親芋を保存したものです。

蓋付きポリバケツにもみ殻と一緒に入れ、ビニールハウス内で保管しました。ところが、植え付け前に種芋をみたら、腐りかかっていました。

写真1

幸い発芽は始まっていたので、これらの種芋を土から早く出芽させて根を張らせることを優先に考えて、昨年の植え付け方法から変更しました。

今回の植えつけ方法ですが、まず腐りかけた種芋にセラミックパウダーをまぶしました(灰色の部分がパウダー)。

写真2

畝は事前に盛り上げず、種芋は地表から5㎝深さ程度に埋め、その上から黒色ポリマルチをかぶせました。

写真3

数日後、指でマルチをさわって出芽の感触があれば、その部分のマルチを破って芽を出しました。

写真4

早い株は植え付け7日後に出芽し、ゴールデンウイークにはほぼ無事にすべて芽を出しました。
このあと、5月下旬ごろに黒マルチを剥がして土寄せをする予定です。

写真5

上記は従来から慣行で推奨されている方法ですが、腐りかけた種芋も無事に発芽し、初期生育を助けるには有効な一つの方法とあらためて実感しました。

ちなみに昨年と同じ植え付け方をした畝は、やっと出芽が見られている状況です。

植え付け深さが深いので、出芽に日数がかかりますが、土の中で着々と頑張ってくれています。

写真6

(H.Y.)

圃場だより